『ガンダム』RX-78のコスプレがクオリティー高すぎ! 「ガンプラにしか見えない」

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 コスプレイヤー・くろぼうしさんが、『機動戦士ガンダムRX-78-2ガンダムのコスプレを今夏開催の「コミックマーケット100」で披露し注目を集めました。くろぼうしさんは、ガンダム作品に登場するモビルスーツのコスプレ写真をSNSで数多く投稿しており、そのどれもがクオリティーの高さに定評があります。そのコスプレのこだわりと制作秘話をご本人に聞きました。

 話題のガンダムのコスプレは、プラモデルの「RG 機動戦士ガンダム RX-78-2ガンダム」を参考に、人間が着用できる形で再現し作成を進め、2021年8月1日に完成。製作期間は約9ヶ月かかったといいます。

 リビングで仁王立ちするガンダムのコスプレ写真を投稿すると、「かっこいい!」「次元が違う高クオリティ!」など絶賛の声が多く寄せられました。

 主な材料はスチレンボードで、驚くことに設計図はなく、「感覚」で製作したといいます。「苦労した点はバランスの再現。人間の身体に合わせてガンダムの等身を再現すると、短足のバランスの悪いガンダムになります。そのため、高下駄を作成してその上に乗ったり、肩の位置を上げたりさまざまな工夫をしました」と製作秘話を明かします。

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 色に関しては、メインカラーの白や手のグレーなど細かく色分けした上で、プラモデル同様の細かなデカールを自作し貼ることで再現しました。また、センサー部分、ブースター、スコープにはライトで発光する仕掛けがついているほか、目は反射板を貼り付けることで、フラッシュを焚いて撮影する際に発光する仕組みが施されました。夏の熱中症対策も万全で、胸のダクト内にPC用ファンを仕込み、熱気を外へと逃がしています。

 くろぼうしさんがコスプレを始めたのは約4年前。「コミックマーケット」に一般参加した際に、モビルスーツのコスプレをしているコスプレイヤーを見て憧れたのがきっかけ。その方のTwitterアカウントで公開された製作過程を参考に独学で作り始め、イベントで出会ったロボットコスプレイヤーの衣装を観察したり、製作アドバイスをもらったりして、造形スキルを磨いていきました。

 今回のガンダムも完成当初から大きな注目を浴び、イベント出演・展示会やスタジオでの展示、テレビ出演など、さまざまな場所にて披露してきました。今回の「コミックマーケット100」参加については「コミックマーケットというサブカルチャーの祭典にて皆さまの前で披露したかった」と語ります。

 くろぼうしさんはガンダムだけでなく、ヅダ、ザクキャノン、イフリート・シュナイド、イフリート改、シナンジュ、ザクキャノン、ブルーディスティニー1号機、メッサーと数多くのコスプレスーツを製造してきました。

 基本的にはモビルスーツコスプレしかする気はないそうで、次回の新作を伺ったところ「現在はザクIIのコスプレを製作しています。完成目標時期などは未定ですが、ガンダムの衣装のようにRGのプラモデルをそのまま拡大したようなリアリティのある作品にしたいです」と抱負を語りました。